意外と簡単なアプリ開発(No Code)

1. No  Codeとは?

みなさん、こんにちは。

連日猛暑が続く中、いかがお過ごしでしょうか?

筆者は、夏休みを頂きまして、本日から社会復帰いたしました。改めましてよろしくお願いいたします。

さて、夏休みといえば宿題が季語ですね。小職も自発的に宿題としてNo Code(ノーコード)アプリに取り組んでみました。

No Codeとは一体何?

という方もいらっしゃるかと思いますので、まずは言葉の説明から、これは読んで字のごとくCode(プログラミング)がいらないアプリケーションの事です。IT業界では、ここ近年様々な議論を呼んでいたそうですが、我々非IT業界人にとっては、その有用性がぴんと来ませんでした。

 今になってSNSや、セミナー等で目にするので、調べてみたのが今回の発端です。

最近になってできた、技術ではなく実は以前からありました。例えばホームページ作成でご利用になられた方もいらっしゃるかと思いますが、WordPress(ワードプレス)がこれに当たります。本来、HP作成するにあたっては、一からコーディングするところを、テンプレートを選択し、内容を入力する仕組みです。なので、HP作成のハードルは下がることになります。

 最近にやたら話題になるようになったのは、アマゾン、グーグル、アップルがNo Code

ツールを盛んに買収に乗り出したのが原因かと思われます。HPやLP(ランディングページの略。簡易なHPのイメージ)のような静的なwebサービスにとどまらず、データベースとリンクした形のUberやAirbnbのようなアプリもこの技術によって開発可能とも言われております。

2. そのメリット

メリットの説明いたします。今までアプリ開発を思いついたとしても昨今のITエンジニアは人手不足です。そのため、開発予算は想定より高額になったり、開発期間が長くなったりでアプリ制作に二の足を踏むことが多かったと思います。また、簡単な機能のみでマーケットリサーチをしたい等の場合も難しかったのが現状でした。有望かどうかわからない、ニッチな市場で、短期的な需要に対してのアプローチが、従前であれば困難であったと思います。

 それに対してNo Code(ノーコード)というのは、コードを書かないでアプリが作れるツールで、エンジニアでない方でも作成できるというのが最大の特徴です。画面上で、コマンド入力(命令文や関数その他)ではないしに、グラフィックで図示されたアイコンや表をドラッグ&ドロップで直観的に理解しやすい操作でアプリ作成ができます。(所定のテンプレートが何種類か用意されております。)

 開発期間の大幅な短縮とそれに伴う費用の圧縮が可能となるようです。海外では下記のような事例もあります。

【翻訳】外注したら約400万円かかるシステムを、コーディングなしで自前でつくったお話

https://note.com/__shinji__/n/ncdf02e005abb

IT化が遅れていると言われる不動産業界にこそ、No Codeの技術が必要になるであろうと思った次第です。市場がニッチすぎて、普通にコーディングしたら開発コストが回収できなさそうなもの、あるいは一過性のニーズのため、半年も開発期間かけていたらビジネスチャンスを逃しそうなもの。そのようなジャンルにニーズがありそうです。

作ってみました

実際にツールで作成してみましょう。

Glide(グライド)

https://www.glideapps.com/

いろいろなサイトの記事を読んでいった中で、一番初めに取り組みをお勧めされているツールがこちらです。無料版もあります。利用するユーザー数や、データ容量の上限がありますが、個人がお試しに行う分には無料版で支障はないかと思います。

 作成方法は至って簡単です。また、ここで作成可能なテンプレートは、いくつかありますが、イメージで言うと食べログに似たような、一覧リストをもっと見栄え良くするものといった所になりましょうか。表示したい項目をグーグルのスプレッドシートを表形式に扱って1行目に項目、2行目以降に実際のデータを入力します。 

 で、できたのがこちら

今現在、弊社で販売中の2物件です。このツールはスマートフォン用に特化しているので実際にスマホで使用できるようになります。

こちらはMap表示させてみた画面です。

2物件は杉並区と小平市と離れておりますが、場所はずれてなさそうですね。

詳細画面は以下のようになります。

スプレッドシートにてデータを入力した後は、ものの5分もしないうちにそれっぽいアプリがスマホから、操作できるようになりました。

 というわけで、いとも簡単にアプリ作成ができてしまいました。現時点では単純な機能にとどまっておりますが、以後更に機能UPも可能と考えられます。

今後は不動産業界というより、全産業界が圧倒的速度でDXが進んでいきそうですね。

<完>